目白蕪木「ちょいと失礼」

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

将棋の子を読んで 1

自分は直接にプロ棋士を知っているわけではない

 

つまりこれから書くことはほぼ書籍の受け売りだ

 

まず持って前提として何が凄いかの定義は、よく言われる記憶力やプロになる厳しさと言ったものではない

 

自分の目から見て常人離れしている言動や行動を凄いと思っているのだ

 

もちろん頭の回転は恐ろしく速いし、知能指数や記憶力などは頭抜けているだろう

 

人間的にも優れた人が多い

 

しかしどこか凄みを感じさせる

 

普通ではないのだ

 

古い話から

 

木村義雄升田幸三の確執は有名な話である

 

木村義雄といえば、戦後初の永世名人であり、いまなお語り継がれる名人中の名人であり関東の代表棋士

 

升田幸三はこちらも実力、知名度共に並ぶところがないくらいの棋士で、木村義雄大山康晴と死闘を演じてきた関西の雄だ

 

升田幸三をみな、ますだこうぞうと呼ぶが、実際の本名は「こうぞう」ではなく「こうそう」なのだ

 

まずこう言うところからして凄い

 

木村義雄第14代名人は、人品共に名人の名にふさわしく、一方の升田幸三は態度から発言全てが対照的であり、正義漢と悪のヒーローみたいな図式がファンにはたまらなかったようだ

 

さらには関東と関西の戦い

 

今でいえば(最近言わないが)巨人阪神戦みたいなものか

 

ある時、升田幸三が言う

 

名人みたいなものはゴミだ

 

木村義雄が言い返す

 

名人がゴミなら君は何だ

 

ゴミにたかるハエだ

 

このやり取りが凄い

 

二人とも将棋界のトップ棋士なのだ

 

その二人はウケ狙いでも何でもなく本気で

 

そう、本気なのがまず凄いのだが、盤外でこう言うやりとりをするのが凄い

 

プロボクシングやプロレスといった興行じゃないんだ

 

観客動員数や視聴率なんてツユほども考えていない

 

そして有名な「陣屋事件」が起こる

 

長くなるので次回