目白蕪木「ちょいと失礼」

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

ミリオンダラースティーラー

めちゃくちゃ面白く良く出来た映画だ

 

アルゼンチンの映画だそうだ

 

銀行強盗の実話を元にしている

 

どうせB級映画だろうと思って見始めた

 

いつもの通り最初の20分で見続けるかどうか決めるつもりで

 

そうしたら目が離せなくなった

 

途中からこれはB級どころか相当レベルが高いと思うようになった

 

まず実話を元にはしているが、脚本が良い

 

相当知能指数の高い首謀者が仲間を引き込んで大胆な手口の銀行強盗をやってのけるのだがそれ自体もちろん面白いが本作はそれがメインストリームではないのだ

 

ネットで本作のコメントを漁ってみたがそこに言及しているものはほとんど見当たらなかった

 

首謀者がカウンセラーと面談するシーンが織り込まれている

 

最初はなんだろうと思うが最後に事件を起こす一週間前の出来事だと分かる

 

現場に残されるメモは多分実際にあったものなのだろう

 

そして印象的な言葉

 

銀行経営者と強盗犯のどちらが本当の悪者なのか

 

これが本来のメインストリームになっている

 

社会派とまでは言わないが風刺が効いている

 

そしてサブストリームに父親と娘の愛と絆が描かれる

 

これは実際でなく脚本だろうと思える

 

この流れは見事というしかない

 

演出やカメラワークも非常に巧みで丁寧だ

 

緻密に計算されている

 

俳優も良い

 

もちろん知らない俳優ばかりだが演技力は相当なものだ

 

アルゼンチンでは国内第5位のヒットらしいがこれで5位ならその上の作品が見たくなる

 

大きなコンクールにノミネートされたり賞を取っても不思議ではないとさえ思うが、実話を元にしている映画はなかなかその対象にはならないのだろうか

 

ホテルムンバイもそうだが

 

まあいいや

 

しかし久しぶりに面白い映画だった