天才作家の妻 四十年目の真実
すごく良くできた映画で面白く鑑賞できた
グレンクローズの演技が絶賛されていてもちろんそう思うけど、もうちょい優しいイメージの女優さんでも良かったかな、あえて言えばだけど
ストーリーそのものはシンプル
夫婦が長い間に溜め込んだお互いへの澱のようなものが、ノーベル賞授賞式を通じて露わになる
最後、作家である夫の彼は息を引き取ってしまうのが個人的には残念で仕方ない
なぜかと言えばあそこで死んでしまうとどうしても作りもの臭さが出てしまう
もちろん心臓発作は起こしても構わないが、あんな街中の一流ホテルですぐ救急車なりを呼んで救命できないのはいくらなんでもちょっと・・・
元々のストーリーがほぼあり得ない設定なので、他はできるだけリアリズムがあったほうが良いと思うのだがどうだろう
単純な疑問だが元々夫婦の共著で良かったのではとも思うしね
なぜ奥さんを隠さなきゃならなかったんだろう
例えは悪いけど、夫婦で家を買った時に、名義割合を決めるよね
あれを最初にいいよいいよ、あなたの給料でローンを払うんだから、あなたの名義でなんて妻が言うと、今度は夫がいやいや、お前の支えがないとなんて、じゃ半々でと軽々しく決めたが故に、何十年も経って、それこそ熟年離婚みたいな感じになってくると、揉め始めるような・・・違うか
いずれにせよ、あそこで夫が亡くなると残された妻は辛いよ
ずっと引きずっていかなきゃならない
やっぱりハッピーエンドにしてくんないと
授賞式のスピーチで一瞬、夫が受賞は妻のおかげと言い出したとき、彼女はほのかな期待を抱いたんだろう
もしかすると・・・
だからこそあの後、ブチ切れた
離婚を言い出したが本意ではなかっただろう、ところがそのショックで夫は心臓発作を起こして逝ってしまう
そりゃないだろうよ
あそこはやっぱり病院に運ばれて意識不明でICUに入る
で、その間で伝記作者や息子がしつこく聞いてくるが一切耳を貸さない
夫は意識を取り戻し、行かないでくれと言う
もちろんどこにも行かないわ
私たちは二人で一人だものと奥さんは言う
これでどうだろう