ちょいとしつれいします

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

老後の資金がありません

まあまあ面白かったかな

 

もう少しシリアスな内容なのかと思ったら、大きくコミカルに振っていた

 

あの荻原博子さんだっけか、経済評論家の

 

あの人が出てきて、2000万では足りません、4000万必要ですってシーンがあったけど

確か、あの人の元々の主張は2000万も要らないじゃなかったかな

 

インパクトあるタイトルとは違って、まあ、いわゆるファミリードラマですね

 

お嬢様育ちの姑や、金にうるさい小姑、会社が倒産して職を失う旦那、義父の葬式代、娘の結婚費用などなどに頭を悩ませる50代主婦の物語

 

最後もこれ以上ないハッピーエンド

 

でもちょっとばかり穿った見方をすると、そんなうまくいくかいって多くの高齢者の声が聞こえてきそうではある

 

原作や映画の評点はまあまあ高い

 

多分若い人が見るには良さそうだけれど、ネットで評点をつけないような高齢者が見ると少し肩透かしになりそうかな

 

原作者の垣谷美雨という方を調べてみると、現在63歳とあるので、この問題の適齢期ではある

 

ふむ

 

元々が少しコミカルでファンタジー要素の入った作品が多いようなので、これもその流れの一つかなと思った

 

なのでこの問題に悩み、真剣に捉えている方は見ない方がいいかも

 

それにしても、年金詐欺まがいとか、まだ50代の夫婦がマイホームを売ってシェアハウスに入るというのはちょっとやりすぎ感があるかな

 

それも後半なので、前半はそれなりにリアリティがあるゆえに、そのギャップについていけない感がある

 

もう少し脚本でなんとかならなかったかなあ

 

年金詐欺まがいのエピソードも時代を風刺はしているけれど、あんな身代わりになるなんて設定じゃなくてさ

(まあ頼まれることもないだろうけど)

ふらっと家を出て行った親父を一緒に探したら、実は、姑の昔の恋人で洒落たカフェでお茶してたとかさ

 

あと、家のローン支払いがいよいよ困った挙句、今流行り?のリバースモーゲージにしてなんとか住み続けられるとかさ、でもってその情報をもっと入れ込むとか、あるいは一人残る息子が家を出て、いっそ自分の家をシェアハウスにするとかさ

 

もっとアイデアがあったと思うんだな

 

全体を通してリアリティとコミカルのちょうど良い加減が欲しかった感じはある

 

それにしても天海祐希松重豊は素晴らしくいい味を出していたなあ

 

この二人に救われた感もあると思った