ちょいとしつれいします

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

限りなく透明に近いブルー

ドラッグとセックスと暴力に塗れた米軍基地の若者を描く 唯一無二の典型の小説 ただ作者の村上龍の体験そのものかといえばどうだろうか 「見た」ことは間違いないだろう もちろんそれで良い 日比谷でのガードマンへの暴力とラストの方でなんとかという男が左…

龍は眠る

宮部みゆきの作である 前回読んだ白夜行と同じく文量の多い作品である なんだか似ている どちらも心の闇、つまり世間に理解されない痛みみたいなものを描いている と言ってもどちらもさして重くもなく、表面的に過ぎないのが残念である サイキックなる二人の…

龍は眠る

宮部みゆきの作である 前回読んだ白夜行と同じく文量の多い作品である なんだか似ている どちらも心の闇、つまり世間に理解されない痛みみたいなものを描いている と言ってもどちらもさして重くもなく、表面的に過ぎないのが残念である サイキックなる二人の…

白夜行

東野圭吾の代表的な小説である 彼の作品を初めて読んだ この手の内容は推理小説というのだろうか 解説によるとノワールとある 心の闇を描いたものという意味か 確かに単なる推理小説ではない というのも、犯人を探す謎解き要素よりも、なぜそれをしたのかと…

瘋癲老人日記

前から一度読んでみたいと思っていた 昭和三十五年の時代の話で、七十七歳の不能老人が、息子の嫁に欲情する話である 話自体は、何かメッセージ性のあるものでも、時代を描いたものでもない 文学的価値が高いかと言われると私には???である 面白いかと言…