ちょいとしつれいします

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

2023-01-01から1年間の記事一覧

限りなく透明に近いブルー

ドラッグとセックスと暴力に塗れた米軍基地の若者を描く 唯一無二の典型の小説 ただ作者の村上龍の体験そのものかといえばどうだろうか 「見た」ことは間違いないだろう もちろんそれで良い 日比谷でのガードマンへの暴力とラストの方でなんとかという男が左…

龍は眠る

宮部みゆきの作である 前回読んだ白夜行と同じく文量の多い作品である なんだか似ている どちらも心の闇、つまり世間に理解されない痛みみたいなものを描いている と言ってもどちらもさして重くもなく、表面的に過ぎないのが残念である サイキックなる二人の…

龍は眠る

宮部みゆきの作である 前回読んだ白夜行と同じく文量の多い作品である なんだか似ている どちらも心の闇、つまり世間に理解されない痛みみたいなものを描いている と言ってもどちらもさして重くもなく、表面的に過ぎないのが残念である サイキックなる二人の…

白夜行

東野圭吾の代表的な小説である 彼の作品を初めて読んだ この手の内容は推理小説というのだろうか 解説によるとノワールとある 心の闇を描いたものという意味か 確かに単なる推理小説ではない というのも、犯人を探す謎解き要素よりも、なぜそれをしたのかと…

瘋癲老人日記

前から一度読んでみたいと思っていた 昭和三十五年の時代の話で、七十七歳の不能老人が、息子の嫁に欲情する話である 話自体は、何かメッセージ性のあるものでも、時代を描いたものでもない 文学的価値が高いかと言われると私には???である 面白いかと言…

仮面の告白

三島由紀夫、仮面の告白を読んだ 自伝的小説だろうがどこまでが事実かは分からない 倒錯的思考と本人も書いているが、自省という名の下に、彼の中にはいくつかの人格が存在していてそのせめぎ合いが精神の葛藤を生み出している とはいえ彼の類まれな客観的観…

仮面の告白

三島由紀夫、仮面の告白を読んだ 自伝的小説だろうがどこまでが事実かは分からない 倒錯的思考と本人も書いているが、自省という名の下に、彼の中にはいくつかの人格が存在していてそのせめぎ合いが精神の葛藤を生み出している とはいえ彼の類まれな客観的観…

文豪たち2

文豪の多くは経済的に恵まれ、東大卒、しかも文学部英文科が多いと書いた そのバックグラウンドが読み手に大きく影響を与えているとも書いた さて、であるとしても、純粋に彼らの作品はどう凄いのであろうか まず持って、基礎学力の高さに負うところの、語彙…

文豪たち1

小説クラスの講師の教えは「良いものを書くには良いものを読まねばならない」である 良いものというのがまた難しいが、そこでは推薦図書がリスト化されているので、それを順番に図書館で借りてきては読んでいる 八割は純文学であって、俗にいう文豪と呼ばれ…

Sekiro 死闘踏破

死闘踏破というボス17連戦がある 緊張感の続く大変な戦いなのだが、それが面白い とうとうそれにもハマってしまった 一度クリアして満足したのだけれど、またやりたくなってしまう あの耽溺性はなんなのだろう ギリギリの緊張感が生み出すスリル 生と死の…

Sekiro 死闘踏破

死闘踏破というボス17連戦がある 緊張感の続く大変な戦いなのだが、それが面白い とうとうそれにもハマってしまった 一度クリアして満足したのだけれど、またやりたくなってしまう あの耽溺性はなんなのだろう ギリギリの緊張感が生み出すスリル 生と死の…

PS5でSekiro

アマゾンで、申し込んでいたPS5が買えると連絡が来たので思わずポチッとしてしまった すぐその後で後悔してキャンセルしたが間に合わなかった 欲しくて申し込んでいたのだが6万円ものお金がもったいなくなったのだ まだまだPS4で十分ではないかと思い直した…

芥川賞「この世の喜びよ」「荒地の家族」

芥川賞の二作品を読んだ 「この世の喜びよ」と「荒地の家族」 「この世の喜びよ」は、二人称を使っていて、読みにくさを感じたが、不思議なことに読み進めるうちにそれになれ心地よくもなる 大きなドラマやイベントは何もなく、ショッピングモールの中の喪服…

こゝろ 夏目漱石

恥ずかしながらこの歳になって初めて読んだ 私小説かと思いきやどうもフィクションのようである まず最初に驚いたのはこれだけの内容をよくぞフィクションで書けたものだということ どう考えてみてもなんらかの叩き台があったに違いないと思える まあそれは…

ドリームプラン

テニスのビーナス・セリーナ姉妹の家族の物語 主役は父親である 五人娘の父親であるが、ビーナスとセリーナにテニスの英才教育を施す ところが父親はテニスがうまいわけでもない それなのにプランと称して独特の方法で彼女らを鍛えていく 彼女らが10歳くらい…

前科者 WOWOW

有村架純主演の映画 W座だったので期待したけど、それほどでもなかった 薫堂さんたちは森田剛の演技をとても褒めてたのが印象的だった 個人的には有村架純という女優の印象が良くなくて、どうしてもアイドル感が強いのでそれだけでマイナスになってしまうと…

Sekiro 二周目がもうすぐ終わる

二周目を始めたと思ったらもうすぐ終わってしまう 目的は一週目のエンドが人返りだったから、二周目は竜の帰還だったかな、そっちを見たくてやっている あとはラスボスだけのところまで来たけど、あんなに苦労したまぼろしのお蝶さんなんか、一度もやられる…