ダラスバイヤーズクラブ
HIV治療薬を巡る実話に基づいている
AZTという元々抗癌剤を抗ウイルス薬として使い始めた時期の話で、もちろんHIVに効果はあるが、副作用も強く継続困難であるばかりか免疫機能を低下させてしまう問題があった
映画では製薬会社と医師とFDAが結託して、旨い汁を吸うとまでは言わないが、HIV患者をモルモット的に扱っているように描かれ、またHIVが当初は同性愛と強く結び付けられていてその偏見をも同様に描いている
アカデミー賞の主演男優賞だかを取っていて確かに素晴らしい迫真の演技である
ハマるというのはこういうことなのだと思わせる
厳しく辛い内容だが妙に感傷的になることもなくいい意味で突き放したようなスタンスで作られている
まあ個人的にはもっとドラマチックな脚色が欲しいところではあるが
あえて面白いとは言わないが見て損はない良作の一つではないだろうか
この辺り、悔しいがやはりアメリカというかハリウッドというか大したもんだな