マイブックショップ
2017年の映画
素晴らしい映画である
イギリスの海沿いの田舎町が舞台で、本好きの女性が5年も空き家だった古い建物を買い取って本屋を開くところから始まる
原作があり、読んでないが多分クリスティーンと言う少女の視点で描かれていると思われる
テーマは「勇気」だ
権力に屈しない、諦めない「勇気」
主人公は最後まで抵抗するが権力に敗れる
しかし彼女自身が敗れたわけではない
彼女は人生の勝者である
ブックショップは彼女の意思に反して奪われてしまったが、彼女の心は奪われなかった
彼女と本好きの老人とクリスティーンの3人だけが勝者である
その他の街の人々は全て権力の敗者である
彼女の勇気がクリスティーンの人生を変えた
権力者たちはどうなったか
権力を持ったままかもしれない
しかしいつか必ずや自分たちが敗者であったことを知るだろう
これは善悪の物語ではない
権力者の老人女性も自分の考えが正しいと信じている
意識レベルが低いために自分のやっていることに気づいていないだけだ
主人公はものの分かった女性である
なので下手な抵抗もしない
自分のできることをしているだけだ
強い女性であり人間である
そう
真の意味での強い人間というものを描いたのだろう
原作者はそういう人間を描きたかったのだ