ちょいとしつれいします

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

希望の灯り

希望の灯りという映画を見た

 

ドイツ映画だが、よく分からなかったが旧東ドイツの巨大スーパーを舞台にしているそうだ

 

何より主人公の演技が良い

 

無口で誠実な青年

 

悪い仲間とつるんで刑務所に入る過去があるが本人は決して悪人ではない

 

性格が優しい故に断りきれないみたいなところがある

 

スーパーの様々な人々との交流を中心に描かれる

 

特にフォークリフトを扱うブルーノ?か、年配の男性との関係がメインになり、DVらしき夫のいる女性との関係が伏線となっている

 

ほとんどは語られない

 

映像表現で理解させようとしている

 

最初の就職の時から、刺青が強調され、それはずっとこれでもかと映し出される

 

あれには意味があるだろう

 

つまり彼の過去だ

 

女性に聞かれ「友達に入れられた」と短く答えるシーンもある

 

またブルーノに聞かれ、刑務所に入ったと答えるシーンもある

 

つまりは、悪い友達とつるんでいたが、更生しようとしていることを意味している

 

女性に振られて、また仲間の元に戻り酒を浴びるほど飲んで遅刻するが優しい仲間に助けられる

 

ブルーノは全てを見抜いているかのようだ

 

女性との関係、仲間との関係など

 

そしてブルーノ自体が心に闇を持っている

 

ブルーノは奥さんがいると嘘を言う

 

推測だが奥さんを亡くしているのかもしれない

 

その哀しみを引きずっているかのようだ

 

そしてブルーノは自殺する

 

ブルーノは主人公にマリオンがスーパーに戻ってきたら暖かく迎えてやれと諭す。

 

これは、マリオンがDV夫との関係を精算して戻ってくることを意味している

 

そして主人公にマリオンとしっかりやれと言っているのだ。

 

ブルーノにとっては主人公とマリオンは希望の灯りなのだ。

 

自分が失ったモノを託すべき希望の灯り

 

久しぶりに深い映画を見た。