閉鎖病棟
なかなか見応えのある映画だった
原作は小説のようだ
監督はもちろん、脚本も俳優陣も良いのだろう
最初にちょっとだけ思ったのだが、閉鎖病棟というタイトルは小説そのままだと思うが、映画用に変えても良かったかなと
映画の雰囲気と閉鎖病棟というタイトルはあまりそぐわない(それぞれの朝という副題をつけているのはそのためだろうと思うが)
なぜなら閉鎖病棟というワードからは暗く冷たく陰鬱なイメージしか湧かないからだ
小説はどうか知らないが映画では、閉鎖されてもおらず、医療スタッフは親切で優しく、どちらかというと明るい雰囲気でさえある
確かに精神病院に集う患者の群像劇ではあるが、閉鎖された病棟という意味はあまり重要ではないので、もう少し良いタイトルがなかったかなとちょっと思った
ただ中身は非常に良く出来ている
さっちゃん?かな、彼女がある男に暴行されるのだが、あのような暴力的な男があの病院に入るかなとちょっと違和感を持った
本来であれば刑務所だろうし、それに準じた施設じゃないと危なっかしくて置いてはおけないと思うのだが(小説には出てくるかもしれない)
勧善懲悪的に描いていないのが良い
社会問題を提起しているわけでもないし、日常的に起こることでもないのだが、まあヒューマン映画ともいうべき内容だろう
前回書いたマイブックショップのように、一本伝えたい芯が感じられたらさらに良かったかなと思う