クライマッチョ
なんとクリントイーストウッド91歳の監督主演映画だそう
彼は晩年に良い映画を何本も送り出しているのにそれなりに期待があったが、、、
色んな意味でやはりあなたも年老いたのかと思わされた
まず台詞が冗長的かつやたら長い
いらぬもがなの表現も多い
設定はごくシンプルだがあまりにもリアリティが乏しくツッコミどころが満載
あえてタイトルをつけるなら「老人の見果てぬ夢」か
そうだ
これが夢オチなら問題はない
つまりこれはクリントイーストウッドの夢物語なのだろう
年老いたカウボーイが友人に頼まれてメキシコまで息子を連れ戻しにいく
そのプロセスで女性とのロマンスがあり、悪党との諍いあり
僕はそもそもクリントイーストウッドの大ファンである
その意味においてこの映画は嬉しくもあり哀しくもあった
さすがに寄る年波には勝てず、歩き方さえぎこちないし、動きは遅い
それでも彼はあるがままとして映画にしたのだろうし、上から目線で恐縮ながらその気持ちもわからないでもない
しかし見終えた僕はこう思った
遺作になりそうな「老人の見果てぬ夢」ではなくて、もっと社会派ドラマを作ってほしい
体や動きではなく、頭で勝負する内容にして欲しいと
まだまだ彼の頭脳は衰えていないはずだ
もちろん主役じゃなくてもいい
次回作を期待したい