ドリームプラン
テニスのビーナス・セリーナ姉妹の家族の物語
主役は父親である
五人娘の父親であるが、ビーナスとセリーナにテニスの英才教育を施す
ところが父親はテニスがうまいわけでもない
それなのにプランと称して独特の方法で彼女らを鍛えていく
彼女らが10歳くらいだろうか、サンプラスなどのプロテニスコーチに無理やり売り込んで無料でコーチになってもらうところが凄い
黒人ばかりが住むアメリカの貧しい地区で生まれ育った彼は、どういうプロセスでか、彼女たちを世界のトッププレイヤーに育てるプランを編み出し、それを徹底的に実践するのだ
もちろん彼女たちにも生まれ持った才能はあったのだろうが、何より、父親が彼女らに教え込んだのは、テニスのスキルではなく、誇りとか謙虚さとか夢や希望や決して諦めない気持ちだった
俺のプラン通りにやれば必ず夢は叶い全てを手にすることができると自分自身が信じ込み娘たちにも信じ込ませた
なぜそんなことが可能になったのだろう
何があの父親をそんなふうにさせたのかが知りたいがそれは映画ではわからない
それにしても根拠のない自信がとにかく凄い
超有名なテニスコーチ(多分)への売り込みや、態度、彼女たちとの契約をしたいメーカーとの交渉などにも一才怯むことなく、堂々と渡り合う
あの父親を見ていれば娘たちもきっと己に自信を持つだろうと思える
僕が学んだのはこうだ
自分のしてきた努力に誇りを持ち、堂々と主張しろ
相手が誰であろうと絶対に卑下するな
交渉は対等である
とても勉強になった良作である
前科者 WOWOW
有村架純主演の映画
W座だったので期待したけど、それほどでもなかった
薫堂さんたちは森田剛の演技をとても褒めてたのが印象的だった
個人的には有村架純という女優の印象が良くなくて、どうしてもアイドル感が強いのでそれだけでマイナスになってしまうところがある
とはいえ、脇を固める俳優陣、特にリリーフランキーや木村多江はやはり秀逸
森田剛は最後の泣くシーンが迫真だったけれども、あれだけかな
逆に言えばあそこまで泣かせるまでの中身が乏しい
つまり兄弟の生きてきた過去の積み重ねがしっかり描かれていない
この映画も最近に多い、プロット映画の典型のように思える
プロットを立てて幕内弁当のようにさまざまな要素を詰め込む
有村架純の相手役の刑事が、彼女の部屋でキスをするシーンなどは、お決まりの時間帯にお決まりの流れだと思わず笑ってしまうほど
あんな必然性のないものを入れるのがプロット映画の典型
プロットばかり重視するから、肝心のリアリティが乏しくなる
3人目の自転車に乗った被害者の時、弟を庇うために被害者の爪に自分の皮膚を残すというのが一つのトリック的になっているけれども、???である
弟が誰かに見られているとか、何かない限りそんなことをなぜ兄は思う?
もっと前に戻れば、兄がいるラーメン屋に弟が訪れて、出会うって??
寄り添うように生きてきたのではないのか?
遠いところに住んでいるのならまだしも、あんな近いところに住んでいて顔を合わせないのか?
もし何か理由があるのならなぜそうなのかを描くべきだろう
兄と弟が離れて暮らしている理由を
しかもあの精神に障害を抱えているような弟がどうやって暮らしを立てているかも
あとは、最後に森田剛が病院で木村多江なる弁護士を殺そうと若い刑事が気づくシーンがあって、あれもよくあるドンデン返し的なのだが、あまりにもお粗末
なぜなら、若い刑事はコンビニで働く有村架純に電話をし、彼女は急いで病院に駆けつけるとなっているが、そんなこと絶対あり得ないわけで、病院に刑事が詰めているからそこに一本電話すれば済む話なのだ
「戻ってきて、このままじゃ人間に戻れなくなる」
最後の有村架純のお説教じみた独白も長いし不要
とにかくプロットを立ててそこにイベントを詰め込んだ典型的な映画
リアリティがなく人が生きてない
人が使い捨てになっていることに気づかない
薫堂さんにもその辺りをしっかり言ってもらいたいものだ
Sekiro 二周目がもうすぐ終わる
二周目を始めたと思ったらもうすぐ終わってしまう
目的は一週目のエンドが人返りだったから、二周目は竜の帰還だったかな、そっちを見たくてやっている
あとはラスボスだけのところまで来たけど、あんなに苦労したまぼろしのお蝶さんなんか、一度もやられることなく倒したし、お凛さんはちょっとだけ苦労したけど、やっぱり数回で倒せた
破戒僧(幻影)もそう
やっぱり慣れるってのは凄いね
梟と孤影衆はちょっと苦戦したな
二週目だから敵の攻撃力が上がっているせいだと思うけど、動きが速くてきちんと弾かないとならない敵だとすぐ体幹が削られてやられる
僕の腕ではさらに周回をしようと思うと相当苦戦するだろうな
なので二週でやめようかと思ってる
次はブラッドボーンをやりたいし
両刃の斧と特捜部Q WOWOW
まあまあ楽しめた
それにしても柴田恭兵だよね
70歳を超えてあの若さはすごいし演技力も群を抜いていた
原作があるらしいけど読んでない
いわゆるどんでん返し的ストーリー
勇退した刑事の長女が15年前に何者かに殺されたと言う本線にいくつもの伏線が絡み合う話
悪くないんだけど、すぐ前に特捜部Q(デンマークかな?)を見てしまっていたから、その対比が際立ってしまった
圧倒的なスケールと臨場感で描く特捜部Qはとにかくすごいの一言
カールかな、主人公の刑事と、その相棒のアサドと言う刑事のキャラも際立ち、迷宮入りになっている事件を彼らがほじくり返して真犯人とその背後にある深い闇を探り出す
カルテ64なんて、優生思想というテーマで、とんでもない社会性を帯びていて、歴史小説を読んでいるかのようだし
とにかく非の打ちようがない
何度でもまた見たくなるくらい
両刃の斧も悪くはないけど、やはり浅薄に見えてしまうのが残念
理由は二つ
一つは、最も重要な本線である長女殺しの犯人が実は偶発的に起こった事故で、次女だったというもの
これには相当無理がある
もちろん事故はあり得るので、問題はそこではなくて、仲の良い姉妹であってあのような状況に置かれた妹が果たして長女を置いて逃げ出すかって話である
首を切られた姉があの状態で、妹に逃げなさいと言うかって話なのだ
もちろん意味は分かる
姉は自分を傷つけた妹を庇って犯人にならないようにと思ったってことだろうけど、さすがにあの状況で、そんな深謀遠慮するだろうか
とにかく二人ともまずは救急車でしょ
死ぬと決まったわけでもないのに
犯人になるとか間違えるとか先のことを考える訳もなく、とにかく救急車を呼ぶのがごくごく普通の感覚だろうね
さらに言えば、妹はその後白血病で亡くなるまでそれを親に言えず黙っている訳だけれど、姉を自分が殺めてしまい、その姉が死んだことで苦しみ続ける両親を見ながらずっと平穏に暮らせるはずもない
黙っていられないでしょ
あまりにも罪悪感が強すぎて
あれがとにかく最大の失敗
それまで積み上げたものが全て無駄になった
要は安易な設定であって、ストーリーのための設定だったと言うことだね
もう一つの理由は伏線の多さ
勇退した刑事とその後輩の刑事との関係や後輩刑事と同期の男と死んだ長女が恋人関係にあったことや、後輩刑事の娘の恋人がやはり刑事で幼い頃にその母が交通事故と見せかけて殺されたとか、、、、
一言でやり過ぎ
明らかにプロットで組み立てたのがモロわかり
つまり最初の長女が次女に事故で死んだという点を隠すべく、さまざまな伏線をプロットに置いて作り上げたと言うことが見え見えになっている
手垢のついた作り物感満載なのだ
特に残念なのは、それによって、せっかくのキャラがみんな死んでしまったことにある
特捜部Qのキャラがイキイキとして、魅力的かつ共感力抜群なのに対して、こっちのキャラは、俳優がいいにも関わらずお遊戯しているようで、なんの共感性も感動もない
ラストの庭いじりを手伝いますという感動的?なシーンさえ、嘘くさく見える
この程度のドラマが6話シリーズになって一流の役者を使って流されるというところが日本のエンタメのレベルが低いと思わせる所以だな
もしかすると製作費が安いのかもしれないな
日本の場合はいいものを作ろうというより、決められたコストの中で作ることが求められるからね、多くの場合
ああ、日本の悲しい現実だなあ
改めてSekiroを語る
還暦過ぎたジジイでもクリアできたし、こんなに面白いゲームは他に知らない
ダークソウルやエルデンリングもやったけど違う面白さがある
一言で言えば、できるようになる面白さ
いろんなところで書いてあるから間違いないと思うけれど、やっているうちに自分が上達するのを実感する
つまりなんとか敵を倒すために武器や自分の力を上げたり、戦法を考えるという今までの死にゲーではないのだ
純粋に自分のスキルがものを言う
こう書くとやっぱり難しいと思われそうだけどそれは違う
多分人間である以上誰もが持つ「慣れ」なのだ
それを絶妙なレベルで取り入れた神ゲーだと思える
ずっと前になるけど、バッティング練習場で僕が120キロくらいのボールに手こずっている横で、140キロの速球を軽々打ち返しているおばさんがいた
要は「慣れ」て「見えて」いるのだ
Sekiroも同じ
最初は敵の動きが速過ぎて全く見えず、あっという間にやられる
それを繰り返していると、少しずつ敵のモーションだったり、この次はこれがくるとかがわかってくる
弾きもそう
一見、難しそうではあるけれど、相手の腕や手、もしくは剣の切っ先とかをよく見ていると、どのタイミングでボタンを押せば弾けるのかが分かってくる
そしてここが肝心なのだが、見えてくると「余裕」が生まれるのだ
余裕というものは恐ろしいもので、なんと相手の動きがゆっくりにさえ見えてくる
余裕を無くして慌てていると何も見えないでただ闇雲にボタンを連打したりする
それほど余裕はすごい
多分これって人生と同じなんじゃないかと思うくらい
試験とかね
一生懸命勉強して自信があると余裕が生まれる
余裕があれば何も慌てない
じっくり深く考えられるから自ずと正解にたどり着く
そんな人間の本質を突いたこのゲームは本当に凄い
僕はクリアしたゲームをもう一度やったのはデイズゴーンくらいかな
あれはゾンビの大群をどういう違った方法でやっつけるかが楽しくてもう一度やってみたくらい
Sekiroは二周目を始めた
一番最初に御子様を連れて、一心と最後に戦ったススキの原っぱに行くのだけど、本来ならあそこでやられてゲームがスタートするのに、僕は何と葦名弦一郎を倒してしまった
2本ゲージがあって、ほとんど下段とか見切りをやってこないにも関わらず
そのくらい強くなってて自分で自分が驚いた
ちなみに忍殺してどうなるのかなと思ったら、結局、生き返ってゲームは進んだけど、その時の弦一郎のセリフが
「卑怯と思うなよ」だって
笑った笑った
多分ゲーム史上に燦然と輝く唯一無二の神ゲーだろう
とうとうラスボス撃破
ラスボスを倒した
忍具もアイテムもスキルも使わず
もちろん形代も使用ゼロ
でもさすがに手強かったな
僕としては一心2段階目に結構手こずった
ついつい銃撃を忘れて食らってしまった
後は切り下がりの際の防御も忘れたりして
その二つを頭に入れてさえいれば後はそれほど大変な攻撃はない
逆にジャンプ斬りが最大の攻撃タイミングになるので、見切りと合わせて、HPが削りやすい
ジャンプして斬りつける前に右にかわせば、背面から攻撃できるし、結構なダメージとなる
最後の一心は、雷返しが決まるかどうかにかかる
二発も成功させれば、先のジャンプ斬りかわしの攻撃と合わせて、ほぼ7割方HPが削れるのでよほどのミスがなければそのまま押し切れる
雷返しはタイミングだけなので、雷が見えたらすぐジャンプし、すぐR1押しで良い
後はボケボケしてずに、最速で近づいて最低三発は斬ること
そういえば、最初の一心を忍殺したあと、そのまま斬りつけ、二段階目に変身するが、槍振り回しを避けて一気に近づくと、やはり三回くらいは攻撃が出来るのでおすすめ
とにかくジャンプ斬りを攻撃タイミングにするのがベストだと思う
そうしないと僕の腕では弾きだけでは厳しいと思う
これでセキローが終わってしまってやっぱり寂しい
二周目やるかどうかな
獅子猿撃破
獅子猿の第一形態は、爆竹を使って数回で倒せたのだが、まさか第二段階があるとは思わず萎えた
そのうち、第一形態は、爆竹さえ使わず動きの隙をついて斬り、倒せるようになったのだが、第二形態がどうしても倒せない
第一形態は、間合いを取って(とり過ぎず)獅子猿の周りを回るように動きながら、仰向けになってバタバタする時、立ち上がる寸前で2、3発、あとはジャンプからの叩きつけをバックジャンプでかわしてうずくまっているところを2、3発斬る
ただ注意するのは、斬ったあと、すぐさまバックジャンプで逃げることだけ
そうすれば、切り返しや下段の攻撃を避けられる
第二形態は、あのにょろっとした動きと、咆哮の繰り返しでいつ攻撃できるのかがわからない
結局、攻略動画を見ると、忍具の槍で弱点である首を攻撃できるとわかった
何度か弾いてチャンスが来るが、槍がうまく刺せず、大打撃を与えられない
また調べてみるとR2を二度押しだと分かった
それに獅子猿が倒れ込んだ際に、首が正面に来なければならない
やってみて三度成功させたが、それでも忍殺に至らず焦った
瓢箪がなくなり、追い込まれてしまう
獅子猿のHPもこちらのHPも数ミリ
最後は勝負に出て、弾いて弾いて忍殺を決めることができた
危なかった
でもボスにしては攻めどころが多く、コツがわかればそれほど苦労する敵ではないと思った
今のところで言えば、幻のお蝶や、お燐さんが強かったなあ
あとは破戒僧(幻影)か
さあこれからどうなるか