華麗なる一族 WOWOWドラマ
今から40年前の1970年頃に発表された山崎豊子の小説が原作
素晴らしい出来になっている
やはり原作がしっかりしているドラマは見応えがある
もちろん中井貴一の演技が超秀逸であったからこそではあるが
あれほどのハマり役はないかもしれないと思わせるほど
相子役の内田有紀も見事だった
この二人が素晴らしく、正直言って後は誰がキャストでも問題ないほどだ
山崎豊子の綿密な取材に基づいたフィクションではあるが、元々モデルとなる企業は存在する
じゃないとこれほどまでのシナリオは作れないだろう
40年前の作品が現代に通用する素晴らしい好例だ
良いものは不滅なんだな
普遍的なテーマである、親子の確執、企業経営者の権力欲、政治の魑魅魍魎さをこれほどまでに的確に深く絡み合った中に描く山崎豊子の力量に脱帽する
こんな作家はこれから現れるのだろうか