15年後のラブソング
実話を元にした映画かと途中まで誤解していた
原作は小説らしい
不思議な映画だった
今時こんな類のものが映画になるのかと思った
悪い意味ではない
適齢期を過ぎた熟年男女のラブストーリーである
イーサン・ホーク演じる男はシンガーソングライターで、何かが原因で表舞台から去って久しい
一方、ローズ・バーン演じる女は旦那との間がうまく行っていない
旦那はそのシンガーソングライターの熱狂的なファンであったことから、ふとしたことで女と男が知り合い、最後は結ばれると言うちょっとあり得ないファンタジックなラブストーリー
いい大人がこんなことあったらいいなと言うのを物語にした感じか
面白かったのは、男が旦那から熱烈な信者くらいの言葉を投げかけられて嫌悪を表す場面だ
ファン心理とは対象を自分の内面で偶像化するがゆえに面と向かって言われると言われた方は勝手に作り上げるなと思ってしまうのかもしれない
それほどドラマチックには描いておらず抑揚を少なく描いていることは好感を持った
男が昔のシンガーソングライターと言う設定でなくても、例えば幼少期の初恋の人だったり、旦那の親友だったりしても十分あり得るが、まあアル中で女にだらしなく世を捨てた男という設定であればこの方がより適しているのかもしれない
まあほんわかする映画
映画館に足を運ぶほどではないが、熟年夫婦とか40歳過ぎた独身男女が食事前のデートで観るにはいいだろうな