バルーン
ドイツが東西に分裂していた時の実話
東ドイツから西へ気球で脱出する家族の物語
面白い
もしあれを小説にしたら、きっと嘘だとか、リアリティがないとか言われそうだな
二度とも落下するが二度目には国境を越えるんだから
どれほど逃げ出したかったか
やはり自由を制限されるのは人間として耐えられないのだろう
しかも周囲を信頼できない
密告者がどこにいるか分からない
事実か、脚色かは不明だが、幼い子供を預かる幼稚園かな、そこの女性の保育士が、警察に聞かれた時に、密告せずしらばっくれるシーンには感動した
あそこで事実を述べられたら、一網打尽になっている
しかしあのように劇的に感動的に越境に成功した人たちの陰で多くの人たちが命を落としてきたのもまた事実なのだ
そんな歴史がまだ古い話ではない
そんな時代を知らないで生きてきて、今のこの環境を当たり前だと思っていて、なんだかんだと不満を口にしたりするが、空気や家族と同じで、なくして初めてその大切さに気づくのだろう
改めて今に感謝することを思い出させてくれた素晴らしい映画だった