美しい星
三島由紀夫のSFを映画化
天才というか、いっちゃっている人はこういう話を書くのかと正直思った
現代人への風刺というかブラックジョークだろうけど
シニカルな笑いの中に、刺さると相当痛い鋭い棘が何本も隠されている
面白いのは内容そのものではなくて、インパクトが強いってことだね
ああ、良かったとか面白かったとか泣けたという類でないものを残すという
名作の範疇にはもちろん入らない
常識的な概念を超えているから
歌でいえば、うまくもなくすごく声量があるわけでもないのに何故か心に残る歌がある
根元的な何かを呼び覚ますのだろうか
僕には分からないしあのような話はとても書けない
常識的だからだろうな
理性を超えたところに真実=美がある
でも理性を超えられないな
きっと著名な芸術家はそこで苦闘してきたのかなと思う
それともやっぱり元々天才というか才能があったから苦闘する必要もなかったのかな
僕にはやっぱり分からない
分からないことをわからせてくれた映画だった