ちょいとしつれいします

映画や本や趣味などを失礼ながら好き勝手に綴ります

パーフェクトケア

面白い映画だった テンポが良く、意外性もあり、何より脚本がしっかりしている 間延びしていない 出来の良いエンタメである 程よい社会性と、コミカルな展開、想定しうるラストは許容範囲か あえて言えば、老人ホームに入れられた女性がなりすましの危険人物…

寒山拾得

森鴎外の代表的な短編小説だ 恥ずかしながら森鴎外の作品は初めて読んだ これが小説かと思うほど風変わりというか、自由闊達というか、はたまたこれこそ文芸というのか・・ しかし僕が良しとする読後のインパクトは大きい ネタバレになるが簡単なあらすじを…

バタフライ和文タイプ事務所

日本文学100年の名作 第10巻である 名作短編集だが、表題の少しばかり変わった題名の作品が冒頭に出てくる 見事としか言いようがない よく言われる、読者の掴み的なものはなく、淡々と進む そして最後まで小説的なイベントは何も起こらない ところがと…

ダークソウル3

エルデンリングからの流れで、とうとうダークソウル3を始めてしまった 元々は、デモンズソウルをやっていて、死にゲーをもうやりたくないと投げていた僕だったが、エルデンリングでその本当の面白さを知ってしまったのだ エルデンリングに比べるとオープン…

ドライブ マイ カー

原作、映画、共に読み、見た 映画は原作を大きく脚色している ただいずれにせよ、元々の原作で語られる、あるいは示唆されるコアな部分は薄っぺらいと言わざるを得ない 人の心の真相に迫っているようでいて表層をなぞっているに過ぎないように思えてしまう …

眼の壁

ドラマWの眼の壁を見た 松本清張原作ということで少し興味があったから その昔、松本清張の作品はよく読んだ記憶があるが、この眼の壁は読んでない 残念ながら、第一話から違和感の連続で、ドラマに入り込めず、そのままずるずると最終話まで行ってしまった …

エルデの獣

真のラスボスであるエルデの獣に勝つのにも相当な時間が掛かった でも勝った 目も疲れるし、一日二回、各々10戦と決めて、戦うこと何日か 一週間くらいは掛かっただろうか 聖属性の攻撃が強力なので、その防御を万全にして臨むが、やはりアクションテクニ…

エルデンリングさらに続き

とうとう最後のボスに来た まずはラダゴン戦 ティシーを使うとかろうじて勝てるレベル でもここはソロで勝とうと決めた 何百回やられただろう YouTubeで攻略動画なんかもたくさん見た 最初のうち、歳のせいで反射神経が鈍っていると思ったが、何度もやるうち…

エルデンリングつづき

ほぼ最終盤まできた 死にゲーだからということもあるが、とんでもなく作り込まれている 歳のせいもあって素早いボタン操作がやっぱり難しい 相変わらずよく死ぬ ただいくつか気づいたことがあるので書きたくなった その1、タイマン必須 雑魚でも複数だと死…

星新一氏

僕は星新一氏の作品を読んだことがない カミさんを含め周りに聞くとほとんどの人が読んだことがあるにも関わらず そのカミさんが録画したBSでの氏の短編を映像化したものがあっていくつか見た 面白いしよく出来ている 先日の、表情を作れるAI整形のような話…

エンデルリング

エンデルリングなるゲームをやっている 世界で大ヒットしているゲームである 死にゲーと言われ、コアなファンによく知られているのだが、もう結構前になるが、ダークソウルという同じ系列のゲームをやった際の大変さをよく覚えている 何しろ敵が強く、雑魚敵…

ブレーキングバッド

確かに面白かった ネットフリックスで第一位の人気を誇るだけある ニューメキシコ州が舞台なんだが、やっぱりアメリカは広大だなあと思わせる シナリオ、役者、舞台、全てが揃った作品 何より設定が良い 余命半年と宣告された末期癌の落ちぶれた化学教師が、…

ドライブマイカー原作

うーん これを小説講座に提出したなら、けちょんけちょんにされるだろうな amazonレビューを見ると、なんと70%以上が高評価 さすがハルキスト あの文体と世界観がよほど好きなのだろう ある意味、癖になる味ではあるが、嫌いになると2度と口にしたくないくら…

ヒアアフター

大好きなクリントイーストウッドの作品 タイトルを直訳すれば「これから」となるが映画としては「来世」らしい 知る人は知っていると思うが、クリントイーストウッドは瞑想者である そのせいかとは思うが、スピリチャルな雰囲気のする映画も多い これはその…

ヒアアフター

大好きなクリントイーストウッドの作品 タイトルを直訳すれば「これから」となるが映画としては「来世」らしい 知る人は知っていると思うが、クリントイーストウッドは瞑想者である そのせいかとは思うが、スピリチャルな雰囲気のする映画も多い これはその…

女系家族

山崎豊子原作をドラマ化していた なかなか上手に脚色していて面白かったなあ 少しコメディタッチで 何より渡辺えりが光ってたな 寺島しのぶはさすがだけど、その上を行っていたように感じた あんな個性で演技ができる人ってそうそういないと思う 正直、あの…

美しい星

三島由紀夫のSFを映画化 天才というか、いっちゃっている人はこういう話を書くのかと正直思った 現代人への風刺というかブラックジョークだろうけど シニカルな笑いの中に、刺さると相当痛い鋭い棘が何本も隠されている 面白いのは内容そのものではなくて、…

沈黙のアリバイ

横山秀夫氏の作品をドラマ化 小説でも読んだことがあったけどドラマはまた違った面白みがあって楽しめた ちょっと調べてみると、横山秀夫氏は『半落ち』で、選考委員や出版社と色々とすったもんだし、結果、直木賞とは絶縁宣言したらしい 詳細までは知らない…

不審者

伊岡瞬氏の著作 面白かった・・・が 結末ありきで読者を引っ張っていく感じが強くて、読後感がスッキリしなかったかな 実父のDVというか性的虐待というか、心の傷が原因でその後の人格形成に支障をきたし、事件を起こすというストーリーはありがちだけど、そ…

ショートスカートガール

なんと60歳以上限定での新人発掘プロジェクトで賞を取った作品らしい ジャンルはミステリーで公募している 本作品はどちらかというと、サスペンス+純分学のような描き方がされている やむを得ずミニスカートになったスーツを履かざるを得なくなった主人公が…

ドントウオーリー

風刺漫画家であるJ.キャラハンをモデルにした実話 アルコール依存症から立ち直る経過が回想によって紡ぎ出されていく 心に深い傷を負った人々が描かれる 人を許し、自分を許すことでアルコールからの依存を断ち切る 確かにアルコールを求めてしまう根源を見…

バルーン

ドイツが東西に分裂していた時の実話 東ドイツから西へ気球で脱出する家族の物語 面白い もしあれを小説にしたら、きっと嘘だとか、リアリティがないとか言われそうだな 二度とも落下するが二度目には国境を越えるんだから どれほど逃げ出したかったか やは…

眉山

古い映画だが、面白かった なにより宮本信子の演技が光る それに御涙頂戴になっていないのが良い ストーリーはシンプル、多少の恋も交えつつ、主人公の生い立ちを浮かび上がらせていく ずっと抱えていた、自分勝手な母親への反発と疑問 そして母親自身がずっ…

愛がなんだ

角田光代さん原作を映画化 恋愛ものとタイトルからして、こりゃあかん、ついていけんと思ったが、結構面白かった まず感想は、若い人が書いたものではないと思って、角田光代さんを調べたら、やはりそこそこの人生経験豊富(であろう)方だった 書評や映画の…

青くて痛くて脆い

住野よるさんの小説を映画化 あまり期待しないで観たが面白かった あのような青臭い理想論や現実とのギャップに自分の姿を投影するのは若い頃にはありがちだなあと ただモアイという同好会?がちょっと現実離れしてしまった印象があって、あのリーダー格の男…

田原総一郎さんと下重明子さんの対談「就活も断捨離もくだらない」

ネットニュースで、お二人の対談記事を読んだ 記事のタイトルは「就活も断捨離もくだらない」と田原さんゆえか、少々過激な感じ 要は、暇な老人が、週刊誌などに煽られて、やらなくても良いことをやらされているという趣旨で、終わるとか大事なものを捨てる…

ノマドランド

アメリカの大地を流離う人々を描いたロードムービー フランシス・マクドーマンドがアカデミー賞主演女優賞に輝いた 他にも作品賞や監督賞も取っている アメリカ国民にはどこかに放浪への憧憬があるのかもしれない 楽しいことはいつも外にある 旅立つものと残…

ハチドリ

韓国映画 十四歳の少女の日常と揺れ動く心を描いている 良作である 勝手な思い込みかもしれないが、韓国映画にしてはアップダウンの少ない描き方と思えた 心象を表すのが難しい映像表現をまずまずうまくまとめている 自分の十四歳の頃ってどうだったんだろう…

家族を想うとき

2019年ケンローチ監督の作品 家族のために働いても働いても報われず、徐々に家族が崩壊していく哀しく切ない物語 社会の底辺で身を粉にして働くエッセンシャルワーカーの現実を炙り出すとともに、家族の愛をからめて描く 素晴らしい映画である 四人の家…

海老原清治プロ

毎週、BSのゴルフ侍を楽しみに観ている 先週は大好きな海老原清治プロだった 千葉出身の72歳、血液型はA型、ツアー3勝、大きく見えるが身長は174センチだそうだ プロらしいプロの代表的な一人だと思う とにかく思い切りと歯切れがいい しかも結構振るし、飛…